スズメバチを自分で駆除するのは危険?駆除できる条件と注意点をプロが徹底解説!
「スズメバチを駆除したい」
「どんな危険があるのか知りたい」
スズメバチを駆除しようと思っても、自分で行う駆除にどんな危険があるかわからず不安になるのではないでしょうか。
スズメバチを駆除する時にはいくつか気を付けることがあります。たとえば蜂刺され対策や巣の処分方法、再発防止対策などです。
この記事ではなぜスズメバチ駆除が危険なのか、安全に駆除するにはどんな点に注意すればいいのかを蜂の巣駆除のプロがご紹介していきます。
なぜスズメバチを自分で駆除するのは危険なの?
スズメバチはとても危険な蜂だということをご存じでしょうか。
スズメバチの駆除はとても難易度が高い作業です。なぜなら次の3つのリスクがあるからです。
・巣の処分に伴うリスク
・巣の再発リスク
スズメバチの毒による死亡リスク
スズメバチは蜂の中でも特に毒性が強いといわれています。蜂毒によりアナフィラキシーショックを起こし、年間20人前後の方が亡くなられるほどです。
特に一度刺された経験がある場合は要注意。刺される回数が増えるほど症状がひどくなる傾向にあります。
1回目(アレルギーなし) | 痛み 腫れ 熱 |
2回目以降 | じんましん 呼吸困難 意識低下 |
巣の処分に伴うリスク
うまくスズメバチを退治できたとしても、後始末する時に危険がひそんでいます。
死んでいる蜂を処分する時に、うっかり毒針に当たってしまうことがあるからです。
とはいえ「刺されたら怖いからそのままにしよう…」と巣を放置してしまうと、今度は以下のようなリスクがでてきます。
・サナギが羽化して働きバチが産まれる
・蜂や幼虫の死骸に害虫が集まってくる
さらに蜂や幼虫の死骸に害虫が寄ってくることもあります。
安全のためにも、殺虫剤を吹きかけた後の巣は処分が必要です。処分方法は後ほどご説明させていただきますね。
スズメバチの巣の再発リスク
せっかくスズメバチを駆除しても、同じ場所に巣が再発してしまうことがあります。再発の原因は駆除時に女王蜂を退治できなかったことです。
女王蜂が餌をとりに出かけていたり、駆除時に仕留め損ねていたりすると、後から戻ってきた女王蜂が何度でも新しい巣を作り始めてしまいます。
スズメバチを自分で駆除するなら3つの条件をチェック!
ここまでスズメバチの危険性についてお伝えしてきました。
ただ、中には「スズメバチの駆除が難しいのはわかったけど、それでもできれば自分で駆除したい!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでどんな条件なら自分でも駆除してもよいかチェック項目を作りました。
下のすべての項目に当てはまるかどうかご確認をお願いいたします。
・手の届く場所かつ開放空間にある巣
・道具が全てそろっている
順に詳しくご説明していきます。
フラスコ型か育房がむき出しの作り始めの巣
まずフラスコ型もしくは育房がむき出しの作り始めの巣であることが絶対条件です。
スズメバチは4~5月頃に女王蜂が1匹で巣作りを始めます。この時期は働きバチもいないので、女王蜂の動きに注意すれば駆除が可能です。
働きバチが産まれてからの駆除は本当に危険です。自分で駆除するのは小さな作り始めの巣の場合のみでお願いします。
初期のスズメバチの巣の特徴については以下の記事で画像付きで紹介させていただいております。
>>初期のスズメバチの巣の特徴と駆除方法を画像付きで詳しく解説!
直接手の届く場所かつ開放空間に蜂の巣がある
ご自宅にできてしまったスズメバチの巣はどんな場所にありますか?
自分で駆除できるのは、生垣や1階の軒下など、直接手の届くような場所かつ開放的な空間に巣がある場合です。
ハシゴを使っての作業や、屋根裏などの閉鎖空間で逃げ場がないような場所は危険が高くオススメできません。
弊社のお客様の中には、
というお客様がいらっしゃいます。
高所や閉鎖空間の駆除は逃げ場がないうえ、巣の様子も見えにくいです。
スズメバチを自分で駆除するのは直接手が届く場所かつ開放的な場所にある時だけにされてくださいね。
安全な駆除に必要な道具が全てそろっている
よく普段着で蜂を駆除しようとする方がいらっしゃるのですが、本当に危険な行為です。
蜂は巣に危害を加えようとする人に反撃し、一斉に襲い掛かってくるからです。
安全に駆除するためにも以下の道具の用意をお願いします。
・防護服
・厚手の軍手
・棒(蜂の巣を叩き落とすためのもの)
・ほうき
・ちりとり
・ゴミ袋
・赤いセロハンで覆った懐中電灯(夜間の駆除に)
スズメバチに刺されないよう、万全の準備をしたうえで駆除に挑みましょう。
オオスズメバチは超危険!条件に関わらず業者に依頼を
スズメバチの中で特に注意していただきたいのがオオスズメバチです。世界で最も大きい蜂で、女王蜂の体長は4~5センチにもなります。
毒性が強く毒針も6ミリ前後と長いので、たとえ防護服に身をまとっていても刺されるリスクがあります。
また、オオスズメバチだけでなく秋のスズメバチはとても凶暴で危険なんです…!もし秋にスズメバチを見かけたという場合は以下の記事もご覧ください。
>>秋のスズメバチは凶暴でとても危険!スズメバチを刺激してしまう行為とは?
危険なスズメバチを自分で駆除する方法
ここからはスズメバチを自分で駆除する流れをご紹介します。ただし駆除できるのは先ほどご紹介した条件に合う場合です。
安全のためにも①~⑥の手順を守って駆除を行いましょう。
②防護服と厚手の軍手を着用する
③離れた位置から巣穴に向かって蜂駆除用のスプレーを噴射し続ける
④蜂が完全に動かなくなったことを確認し、蜂の巣を棒で落とす
⑤ほうき、ちりとりで巣と蜂の死骸を回収する
⑥ゴミ袋に入れ、しっかり縛る
巣の中にスプレーがあたるように注意して作業します。外殻にスプレーを噴射しても、中にいる蜂に当たらない恐れがあるからです。
スズメバチの駆除は危険な作業です。くれぐれも蜂に刺されないようご注意ください。
安全な駆除のために知っておくべき4つのポイント
ここからはスズメバチの駆除時に注意していただきたい4つのポイントをご紹介させていただきます。
・ハチ駆除スプレーは多めに用意
・駆除した蜂には絶対に素手で触らない
・戻りバチに近付かない
順にご説明していきます。
防護服にスキマがないか念入りにチェック
防護服を着用する時は蜂が入ってくるスキマがないか念入りにチェックしましょう。
スズメバチは的確に急所を狙おうと動くため、防護服にスキマがあると蜂が中に入ってきて刺されてしまいます。
せっかくの防護服の用意を無駄にしないためにも、蜂が入り込むスキマがないか確認をお願いします。
ハチ駆除スプレーは多めに用意
蜂の巣駆除スプレーは予備含め3本用意をオススメします。
万が一うまく蜂にスプレーが当たらなかった時、予備がないと反撃してきた蜂に対処できなくなってしまいます。
もしもの時のために余裕を持った準備をされてみてください。
駆除した蜂には絶対に素手で触らない
退治した蜂には素手で触らないようご注意ください。
うっかり死んだ蜂の毒針に触れてしまう恐れがあるからです。
せっかく駆除に成功しても、毒針に触れてしまっては刺されたのと同じになってしまいます…!
戻りバチには近づかない
女王蜂のみの状況での駆除をオススメしておりますが、「気付かなかっただけで他にも蜂がいた」というケースもあると思います。
もし駆除時に出かけていた蜂がいると、後から蜂が戻ってくる「戻りバチ」が発生するかもしれません。
戻りバチがいる場合は近づかずにしばらく様子を見るのがオススメです。
戻りバチを相手にするのはとても危険です。巣を奪われて気がたっているスズメバチに襲われる危険があるからです。
もしも再度巣を作る様子がある場合には業者に相談されてみてくださいね。
スズメバチの駆除を業者に依頼する時のコツ
「すでにスズメバチの巣が大きくなっている」
「やっぱり自分で駆除するのは怖い…」
このような場合は蜂の巣駆除業者に依頼しましょう。
とはいえ駆除業者を探してみようとは思っても、「どう選べばいいかわからない!」と悩むのではないでしょうか。
業者選びのコツとして、以下の2点のチェックをオススメします。
・再発防止対策をしてもらえるか
スズメバチの巣はあっという間に大きくなってしまうので、すぐに対応してもらえるかどうかが重要です。
さらに蜂の巣駆除した後に蜂の巣が再発してしまったらせっかくの駆除が無駄になってしまいます。蜂の巣の再発防止対策を行っているかの確認をお願いします。
スズメバチを自分で駆除する時は十分に注意を
スズメバチを自分で駆除するには様々な危険があります。
刺されて後悔しないためにも、
・防護服やほうき、ちりとりなどの事前準備をしっかり行う
このような点に注意して駆除を行いましょう。
なお、本当にスズメバチの巣か自信がない…という方は以下の記事も併せてご覧ください。
>>丸い巣はスズメバチ!巣の種類と見分け方を画像付きで詳しく解説します!
弊社蜂のトラブル救助隊は、茨城県で長年スズメバチ駆除を行っております。
スズメバチにお悩みのお客様のために、最短即日駆け付けられる体制を整えております。
無料で相談を受け付けておりますので、「スズメバチを自分で駆除するのはやっぱり怖いかも…」という方は一度お気軽にお電話いただければと思います。
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